時代は変わり、他の職業と同様、看護師の世界においても転職が普通になりつつある点は良い傾向ですね。今までは何か違和感を感じても、耐えるか、あるいは辞めるかしかなかったところ、そこに「職場を変える」という選択肢が出てきたのです。貴重な人生の貴重な時間を費やすわけですから、やはり、納得ができ、やりがいが感じられ、「ありがとう」という言葉が聞ける職場で働きたいものです。
看護師という仕事を別の視点から捉えてみたいと思います。 あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、看護師は医療現場において、システムインテグレーター的な役割を日常的に行っています。 システムインテグレーターの匠たちには、「ITにかんする高度な知識はもちろん、企業の要求を的確に反映する設計能力、納期までに完成させるプロジェクトマネジメント力など多彩な才能が求められる」とあります。 この文章を看護師の業務に置き換えてみましよう。 「看護師の匠たちには、医療にかんする高度な知識はもちろん、患者さんの要求を的確に反映する看護計画能力、在院日数以内に医療サービスを提供する入退院マネジメントカなど多彩な才能が求められる」となるのではないでしようか。 看護師は患者さんの情報だけではなく、病院内の他職種全体の情報を一元管理しています。 医師がOOの治療を行うと決定したら、関係各部署との調整をはかります。検査の時間を確認、食事内容の変更や中止の連絡、退院時会計システムについての説明を行いつつ、医師の指示がきちんと期限内で終えられるかのタイムマネジメントを的確に行い、職種間の連携をはかることで、スムーズかつ安全を配慮した最適な医療サービスを提供しているのです。 医療はつねに変化する環境に合わせ、新しい医療技術や最新の薬や製品などを患者さんに提供しています。新しい技術や製品が導入されていけば、医療環境はさらに複雑化しますし、専門職集団が個々の知識や技術をサービスとしてうまく機能させるためには、バラバラなパーツをきちんとパッケージ化したり、うまく組み合わせる必要が出てくるのです。 IT業界においても同様で「プロジェクトチームに力のあるメンバーがそろっていても、求心力が働かずに連携がうまくできなくて総合力が発揮できないことも決して珍しくない」とあります。個々の職能のスキルが高いだけでは、最適なパフォーマンスを生み出すことができないのです。 医療は誰か一人で提供できるサービスではありません。医師を代表とするメディカル、およびコメディカルが連携して初めて最適なサービスが提供できる。これは周知の事実でありますが、その調整や連携の核となっている看護師が、自分たちの業務をあまりにも当然の日常的なものとして流してしまっていて、いかにこの役割が重要なポジションを占めているかを実感していないようです。 自分のことは、自分が一番よく分からないというように、看護師は案外、看護師白身の素晴らしさ、重要性を認識していないことがあるようです。 次回のコラムでは事例を通じて、看護師がいかにシステムインテグレーター的であるかを考えてみましよう。 参考になさってください。 看護師・ナースの方が転職したい!と思ったら。 >>>看護師転職・ナース転職サイト比較ランキング
看護師という仕事を別の視点から捉えてみたいと思います。
あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、看護師は医療現場において、システムインテグレーター的な役割を日常的に行っています。
システムインテグレーターの匠たちには、「ITにかんする高度な知識はもちろん、企業の要求を的確に反映する設計能力、納期までに完成させるプロジェクトマネジメント力など多彩な才能が求められる」とあります。
この文章を看護師の業務に置き換えてみましよう。
「看護師の匠たちには、医療にかんする高度な知識はもちろん、患者さんの要求を的確に反映する看護計画能力、在院日数以内に医療サービスを提供する入退院マネジメントカなど多彩な才能が求められる」となるのではないでしようか。
看護師は患者さんの情報だけではなく、病院内の他職種全体の情報を一元管理しています。
医師がOOの治療を行うと決定したら、関係各部署との調整をはかります。検査の時間を確認、食事内容の変更や中止の連絡、退院時会計システムについての説明を行いつつ、医師の指示がきちんと期限内で終えられるかのタイムマネジメントを的確に行い、職種間の連携をはかることで、スムーズかつ安全を配慮した最適な医療サービスを提供しているのです。
医療はつねに変化する環境に合わせ、新しい医療技術や最新の薬や製品などを患者さんに提供しています。新しい技術や製品が導入されていけば、医療環境はさらに複雑化しますし、専門職集団が個々の知識や技術をサービスとしてうまく機能させるためには、バラバラなパーツをきちんとパッケージ化したり、うまく組み合わせる必要が出てくるのです。
IT業界においても同様で「プロジェクトチームに力のあるメンバーがそろっていても、求心力が働かずに連携がうまくできなくて総合力が発揮できないことも決して珍しくない」とあります。個々の職能のスキルが高いだけでは、最適なパフォーマンスを生み出すことができないのです。
医療は誰か一人で提供できるサービスではありません。医師を代表とするメディカル、およびコメディカルが連携して初めて最適なサービスが提供できる。これは周知の事実でありますが、その調整や連携の核となっている看護師が、自分たちの業務をあまりにも当然の日常的なものとして流してしまっていて、いかにこの役割が重要なポジションを占めているかを実感していないようです。
自分のことは、自分が一番よく分からないというように、看護師は案外、看護師白身の素晴らしさ、重要性を認識していないことがあるようです。
次回のコラムでは事例を通じて、看護師がいかにシステムインテグレーター的であるかを考えてみましよう。
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