トップページ > 看護師・ナースの基礎知識「キャリアデザインのポイント」

時代は変わり、他の職業と同様、看護師の世界においても転職が普通になりつつある点は良い傾向ですね。今までは何か違和感を感じても、耐えるか、あるいは辞めるかしかなかったところ、そこに「職場を変える」という選択肢が出てきたのです。貴重な人生の貴重な時間を費やすわけですから、やはり、納得ができ、やりがいが感じられ、「ありがとう」という言葉が聞ける職場で働きたいものです。

看護師・ナースの基礎知識

  • キャリアデザインのポイント

現在、看護師は売り手市場であることは紛れもない事実です。さまざまな病院、施設、企業だけではなく人材紹介会社も含めて看護師を集めようとしています。

しかし、看護師がキャリアアップを考えるのであれば、本当に転職が良い手段なのか?ということを考えていきたいと思います。

キャリアデザインと言っても看護師はおよそ95%が女性ですので、一生仕事をするとか、仕事上のキャリアを積んでいくというイメージに結びつかないと思いがちです。

しかしキャリアデザインとは、単に看護師としての職歴や経歴のみならず、仕事に対する意識や姿勢、仕事を通じて達成可能な生活等を含めたライフプランの一部なのです。

看護師は一般企業人と比べ、不思議な特微があります。たとえば企業人であれば、主任から課長、部長等へ昇進していくことを喜びとすることが多いけれども、看護師は「管理職にはなりたくない」という声も多く聞かれます。

そこで考えていただきたいのは、決してキャリア=昇進という単一的な考えにとらわれることなく、専門職業としての意識の向上、専門能力の向上、社会的使命、役割意識などを含めた部分がキャリアデザインであるということを知っていただきたいと思います。

仕事を通じて実現したいことは個人によってそれぞれ違います。

ある人は生活のため、ある人は自己実現のため、ある人は困っている人を助けたいなど同じ「看護」でありながらも、最も大切にしている価値観や要求(キャリアアンカー)は異なるのです。

キャリアデザインは自らの中に明確なイメージを作り上げ、実現するプロセスの延長に自分の行動を持っていき、周囲からの意見や客観的視点を参考にしながら結果を検証、再評価し、プランを都度更新していくことが必要となります。

一度作成したから終わりということではなく、実行していきながら、価値観や要求を見直し、計画の再考を繰り返しながら、少しずつ現実可能なキャリアデザインが作成されていくのです。

心理学者のエドガー・H・シャインが提唱するキャリアアンカーは下記の5つに分類されます。

『キャリアアンカーの5つの分類』

1.「管理能力」:組織の中での役割を望む

2.「技術・機能的能力」:自らの専門性が高まる

3.「安全性」:1つの組織に長く属したい

4.「創造性」:新しいことを生み出すこと

5.「自律と独立」:独立すること

キャリアアンカーは何か? ということを上記5つに当てはめて考えてみることで、個々の譲れないポイントを中心としたキャリアデザインを作成、実践、検証、再作成していきます。

これがキャリアデザインのポイントです。

参考になさってください。


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