時代は変わり、他の職業と同様、看護師の世界においても転職が普通になりつつある点は良い傾向ですね。今までは何か違和感を感じても、耐えるか、あるいは辞めるかしかなかったところ、そこに「職場を変える」という選択肢が出てきたのです。貴重な人生の貴重な時間を費やすわけですから、やはり、納得ができ、やりがいが感じられ、「ありがとう」という言葉が聞ける職場で働きたいものです。
看護師にはいくつかのキャリアがあります。そこまでのルートをわかりやすくお伝えする中で、自分にとってキャリアアップになる方法を見つけ出していただきたいと思います。 今回は全てではありませんが、代表的ないくつかのキャリアについて紹介していきます。一気にまとめると少なくともこれだけの分野があるということがわかります。 1.病院、施設(専門看護師、認定看護師、特定看護師、ナースプラクティショナー、管理職) 2.学術(教育・研究) 3.企業(起業・勤務) 4.社会活動(国内・海外) 5.政治(国・地域) 6.行政(厚生労働省・地方) 7.保険師活動(地域・企業) 8.助産師活動(勤務・開業) 一つずつ説明していきます。 ・看護師の起業 自らの会社を立ち上げるということを起業するといいます。 看護師の経験や資格を活かすことも可能ですし、看護師として持っていた問題意識を解決するための起業ということもあるでしょう。 現在は訪問看護ステーションも株式会社形式で設立することができます。よって、自ら訪問看護ステーションを立ち上げるときもまた起業するということになります。 今は会社設立の要件もそれほど厳しくありませんから、思いを形にする一つの選択肢となるのではないでしょうか。 筆者自身は、病院勤務時代に人手不足を経験してきました。病院の手術室に勤務した1年目はそれほど気になりませんでしたが、2年目になると先輩の退職、異動などが相次ぎ、気づけば2年目でリーダーや新人指導、看護部への報告など、主任の次に全体をまとめる役割を担う立場になっていました。 手術室では交替勤務を行うことができるほど人員に余裕がないため、日勤の時間を過ぎても夜間、早朝の緊急手術には日勤を行ったスタッフが対応していました。 勤務が終わり、家に到着してホッとした瞬間に呼び出しの連絡が入ったことも何度もあり、休日、出かけようと思い電車に乗っているときに「至急病院に来てほしい」という連絡が入ったこともありました。 それでも、「自分ができる限りは一人でも多くの命を助けたい。何とか役割を果たしたい」という思いが全スタッフに共通してあり、人手不足の中でも「何とか今のメンバーで乗り切ろう!」という思いで、こうした時期を乗り越えようとしていました。 ただその中で、スタッフが倒れたり、体力的にも無理が続いてしまった結果、看護の継続ができなくなるという問題に直面しました。 思いだけでは、医療を安定的に供給することができないと知ったのが、ここでの体験でした。 その後、大企業で勤務する中で学んだのは、組織の重要性でした。人員不足が続く病院での組織作りは、とても不安定でした。指揮命令系統が正しく機能していなかったり、個々の能力にあまりにも依存することで、1人居ないと全体が回らないというような結果を招いていました。 大企業だからこそ人員も充足していたという部分はあるかもしれません。それでも、安定したサービスを提供するという意味では、組織やシステムをきちんと構築することがまず重要であり、その意識が企業と病院とでは大きく違うという点に気づきました。 組織全体の方向性をトップが決定したら、その意思伝達をスタッフ全体にまで行うこと、多様化する社会において、個々の裁量と責任が明確になっていること、チーム、グループ、部、など個人が所属している小さな単位から、広い範囲まで、それぞれの段階で管理職が単位ごとに統括していることなど、数えればきりがないほど大企業の組織作りは徹底されていました。 病院という組織に所属していたときには、自分自身が人手不足の中で働く当事者であったため、さまざまな事実が見えなかったと知ることができたのです。 筆者の場合は、企業に勤務していた頃に学んだことも多かったため、それが会社を作るという起業の形につながりました。 参考になさってください。 看護師・ナースの方が転職したい!と思ったら。 >>>看護師転職・ナース転職サイト比較ランキング
看護師にはいくつかのキャリアがあります。そこまでのルートをわかりやすくお伝えする中で、自分にとってキャリアアップになる方法を見つけ出していただきたいと思います。
今回は全てではありませんが、代表的ないくつかのキャリアについて紹介していきます。一気にまとめると少なくともこれだけの分野があるということがわかります。
1.病院、施設(専門看護師、認定看護師、特定看護師、ナースプラクティショナー、管理職)
2.学術(教育・研究)
3.企業(起業・勤務)
4.社会活動(国内・海外)
5.政治(国・地域)
6.行政(厚生労働省・地方)
7.保険師活動(地域・企業)
8.助産師活動(勤務・開業)
一つずつ説明していきます。
・看護師の起業
自らの会社を立ち上げるということを起業するといいます。
看護師の経験や資格を活かすことも可能ですし、看護師として持っていた問題意識を解決するための起業ということもあるでしょう。
現在は訪問看護ステーションも株式会社形式で設立することができます。よって、自ら訪問看護ステーションを立ち上げるときもまた起業するということになります。
今は会社設立の要件もそれほど厳しくありませんから、思いを形にする一つの選択肢となるのではないでしょうか。
筆者自身は、病院勤務時代に人手不足を経験してきました。病院の手術室に勤務した1年目はそれほど気になりませんでしたが、2年目になると先輩の退職、異動などが相次ぎ、気づけば2年目でリーダーや新人指導、看護部への報告など、主任の次に全体をまとめる役割を担う立場になっていました。
手術室では交替勤務を行うことができるほど人員に余裕がないため、日勤の時間を過ぎても夜間、早朝の緊急手術には日勤を行ったスタッフが対応していました。
勤務が終わり、家に到着してホッとした瞬間に呼び出しの連絡が入ったことも何度もあり、休日、出かけようと思い電車に乗っているときに「至急病院に来てほしい」という連絡が入ったこともありました。
それでも、「自分ができる限りは一人でも多くの命を助けたい。何とか役割を果たしたい」という思いが全スタッフに共通してあり、人手不足の中でも「何とか今のメンバーで乗り切ろう!」という思いで、こうした時期を乗り越えようとしていました。
ただその中で、スタッフが倒れたり、体力的にも無理が続いてしまった結果、看護の継続ができなくなるという問題に直面しました。
思いだけでは、医療を安定的に供給することができないと知ったのが、ここでの体験でした。
その後、大企業で勤務する中で学んだのは、組織の重要性でした。人員不足が続く病院での組織作りは、とても不安定でした。指揮命令系統が正しく機能していなかったり、個々の能力にあまりにも依存することで、1人居ないと全体が回らないというような結果を招いていました。
大企業だからこそ人員も充足していたという部分はあるかもしれません。それでも、安定したサービスを提供するという意味では、組織やシステムをきちんと構築することがまず重要であり、その意識が企業と病院とでは大きく違うという点に気づきました。
組織全体の方向性をトップが決定したら、その意思伝達をスタッフ全体にまで行うこと、多様化する社会において、個々の裁量と責任が明確になっていること、チーム、グループ、部、など個人が所属している小さな単位から、広い範囲まで、それぞれの段階で管理職が単位ごとに統括していることなど、数えればきりがないほど大企業の組織作りは徹底されていました。
病院という組織に所属していたときには、自分自身が人手不足の中で働く当事者であったため、さまざまな事実が見えなかったと知ることができたのです。
筆者の場合は、企業に勤務していた頃に学んだことも多かったため、それが会社を作るという起業の形につながりました。
参考になさってください。
看護師・ナースの方が転職したい!と思ったら。
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