トップページ > 看護師の目標設定「看護師のズレた目標/看護師経験10年Dさん(1)」

時代は変わり、他の職業と同様、看護師の世界においても転職が普通になりつつある点は良い傾向ですね。今までは何か違和感を感じても、耐えるか、あるいは辞めるかしかなかったところ、そこに「職場を変える」という選択肢が出てきたのです。貴重な人生の貴重な時間を費やすわけですから、やはり、納得ができ、やりがいが感じられ、「ありがとう」という言葉が聞ける職場で働きたいものです。

看護師の目標設定

  • 「看護師のズレた目標/看護師経験10年Dさん(1)」

看護師経験10年、リーダー業務は一通りやれ、他病院の経験もあるDさんが立てた目標

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1.教育、プリセプターを通して新人の育成に努める

・プリセプターと連携を取りながら新人が必要な知識を身につけ、看護ができるように介入していく

・新人の個別性に合わせた指導を行っていく

2.働きやすい環境を整え、リーダーシップを図っていく

・他病院での経験や当院で経験したことを踏まえながら、病院へ貢献できるよう介入していく

3.病棟の稼働率アップに意識して取り組む

・チームメンバーと協力して、空床時には意識的に緊急を取れるような体制づくりを目指す

−−−


「努める」「図る」「取り組む」「目指す」とNGワード連発です。

目標は達成するために設定するのであり、目標を設定して実行するのは当然のことです。

つまり「努める」「図る」「目指す」という努力目標のような表現は不適切です。

また、「取り組む」は目標の「テーマ」を表す言葉です。

これらの言葉からわかるように、目標管理についての基本的な理解が不十分な様子がうかがえます。

さらに「連携を取りながら」「貢献」「協力」という他力本願な言葉から、主体的に関わる意識が欠けていることがわかります。

看護師経験10年と、中堅・ベテランになり一通りのことができるものの、それ以上やりたいことややるべきことが見えてこない状況なのでしょう。

師長が明確な役割を与えていないことも、このような内容があがってくる原因のひとつかもしれません。

目標管理シートには、スタッフが日頃問題であると考えていることが現われてきます。

2つ目の目標に「働きやすい環境を整え」と書かれているのは、現状が「働きやすくない」と感じているということです。

働きやすい環境づくりは師長の仕事です。このような内容があがるということは、病棟の管理体制に問題がないか、師長自身が考えることが必要です。

(続く)

参考になさってください。


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