トップページ > 主任看護師入門「看護師の仕事術5/もめ事があるのは健康な組織」

時代は変わり、他の職業と同様、看護師の世界においても転職が普通になりつつある点は良い傾向ですね。今までは何か違和感を感じても、耐えるか、あるいは辞めるかしかなかったところ、そこに「職場を変える」という選択肢が出てきたのです。貴重な人生の貴重な時間を費やすわけですから、やはり、納得ができ、やりがいが感じられ、「ありがとう」という言葉が聞ける職場で働きたいものです。

主任看護師入門

  • 「看護師の仕事術5/もめ事があるのは健康な組織」

私の6つの仕事術を紹介します。

その1:今より面白くする。

その2:全員が賛成することを求めない。一番の反対者と手を組む。

その3:「わからないので教えてください」「ありがとう」

その4:成果は後から出るもの。現時点で「嫌われるか」「好かれるか」の物差しはとりあえす横に置く。

その5:もめ事があるのは健康な組織。もめ事を楽しむくらいの余裕を持つ。

その6:失敗の数=立ち直りの数

あなたもそうだなあと思ったら、あなたの仕事術に入れてみてください。

・仕事術その5/もめ事があるのは健康な組織。

よく「うちの病棟はみんな仲がよくて」と自慢する人がいますが、あまり仲がよすぎるチームは、ほかの人が入るすきがないものです。

チームワークをよくしようと思うあまり、誰かが我慢をしていたりすると、排他的な雰囲気が伝わってくるものです。

自分たちのことしか見えなくなるチームよりは、多少のもめ事はあるが、外から来た人に対して開放的なチームの方が、患者や家族、他職種、地域の人々を受け入れることができます。

「家族的」という名の下に自分たちだけが悦に入っていることはないか、主任はチームから一歩引いて物事を見てみることが必要です。また、もめ事があるようならば、そのもめ事を楽しむくらいの余裕で、チームの動きを見るとよいでしょう。

多少のもめ事はあって、もめ事のたびに理解が深まっていく感じがするが、かと言ってもめ事がなくなることはない、というチームが健全なチームだと思います。

大変仲がいいチームというのは、べたべたとくつついている集団のことを言うのではありません。むしろ、自律した人たちの集団というのは、「いつもはバラバラな感じがするのだけど、いざという時は力を合わせる」という凝集性が発揮できるチームです。

最低限、互いに気持ちのいいあいさつを交わせるくらいで十分です。時に、まず私生活で親しくなっておかないと、なかなか仕事上のコミュニケーションもとれないから、飲みに行とうと言う人がいますが、仕事上のコミュニケーションは仕事で養うべきです。

また、主任になったり、師長になったりすると、スタッフの私生活も知っておかなくてはと深入りする人がいますが、相手が話してきた時は聞いても、根掘り葉掘り聞き出す必要はありません。

何もかもスタッフのことを知ろうとする「詮索おばさん」より、普段はさりげなく見守ってくれているだけだが、いざという時には「何とかなるから大丈夫」と言ってくれる「太っ腹おばさん」の方が、チームの要になれます。

もめ事の後にさりげなく言う言葉もポイン卜です。「いい経験ができたしみんなの今まで知らなかった力に私、気がついたわ!よかった!」。締めの言葉が何かということで、終わりよければすべてよしとなることをお忘れなく。

(続く)

参考になさってください。

(福祉系大学准教授)

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