トップページ > 主任看護師入門「看護師の一所懸命=本気」

時代は変わり、他の職業と同様、看護師の世界においても転職が普通になりつつある点は良い傾向ですね。今までは何か違和感を感じても、耐えるか、あるいは辞めるかしかなかったところ、そこに「職場を変える」という選択肢が出てきたのです。貴重な人生の貴重な時間を費やすわけですから、やはり、納得ができ、やりがいが感じられ、「ありがとう」という言葉が聞ける職場で働きたいものです。

主任看護師入門

  • 「看護師の一所懸命=本気」

「一所懸命だと知恵が出る」というのは、皆さんも経験していることと思います(私は、「一生懸命」ではなく、「一所懸命」としました。どちらも意味は同じなのですが、「一生懸命」は一生努力している感じで、「一所懸命」はその時その時努力している感じがします。ですので、あえてこの字を使っています)。

コツコツ積み重ねていくことに勝るものはないのですが、それだけではうまくいきません。知恵は、困って困って困り果てた時に生まれます。本当に困ってみないと、何とかする力というのは生まれてこないし、身につかないようです。

私の部下が教えてくれたのですが、にっちもさっちもいかなくなって立ち往生した時は、まず「何とかなる」と思うのだそうです。「何とかなるだろうか」と考えないで、「何とかなる」と考えてから、「何とかする」のだそうです。

がつがつとむきになってエネルギーを使い果たすより、何とかなるとちょっと立ち止まって待っていると、機が熟してくることもあります。

「一所懸命」というのは、「本気」で取り組むということですね。しかしむきになることやがむしゃらなことではありません。そう言えば、私の通っていた社会人大学院の院生研究室のホワイトボードに、こんな言葉を書いた紙が貼ってありました。

本気ですれば

たいていの事はできる

本気ですれば

何でも面白い

本気でしていると

だれかが助けてくれる

これは、社会教育家である後藤静香の「本気」という詩の一部ですが、「本気ですればたいていの事はできる」というのは、本気でやれば何とかなる、知恵が生まれるということなのでしょう。

「本気ですれば何でも面白い」というのも、どんな仕事でも本気で、やっていれば面白くなるもので、面白くないのは中途半端やいい加減だからかもしれません。

この言葉の一番好きなところは、「本気でしているとだれかが助けてくれる」というところです。諦めないでコツコツと本気でやっていると、誰かが助けてくれるものです。長く仕事をしていると、しみじみとこの言葉の意味がわかります。

ここで言う仕事とは、何か特定の職業ではなく、もっと広い範囲のものです。

先人が言い伝えてきた言葉の中で、あなたにぴたっと来るものがあったら、書き出しておくといいです。あれもこれもというのではなく、自分にとってぴたっと来る、安心できる、すっと入ってくる言葉です。

自分に無理をさせて頑張らせる言葉ではなく、心の底からそうだなぁと思える言葉は、あなた自身の経験から選ばれた言葉なので、大事にするといいです。

そして、自分らしさがなくなった時やどうしていいか困った時に、きっとその自分の好きな言葉に立ち返ることと思います。それが、あなた自身の仕事術の基本になりますので、大事にしていってください。

(続く)

参考になさってください。

(福祉系大学准教授)

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